なぜ家庭教師のトライCMでハイジなのか

カテゴリ: [家庭教師のトライのCMについて]

家庭教師のトライのCMには「アルプスの少女ハイジ」が起用されていますが、なぜ家庭教師のCMでハイジを起用しているのでしょうか?

まず、ハイジに関しては知名度が抜群にずば抜けています。ハイジを見て育ったのは今の30代、40代、あたりでしょうが、それより上の世代にも、下の世代にも十分に浸透しています。私もまだ20代ですが、「クララが立った!」のシーンは、ハイジ本編を見たことがないにもかかわらず、なぜか知っているくらいですから。

さらに、ハイジの制作会社である瑞鷹株式会社は、比較的権利関係に関しては寛容な姿勢をとっています。さすがにハイジの世界観をぶち壊すようなもののCMは断るでしょうが、家庭教師のCMならばイメージがそれほど崩れることもありません。日産の低燃費少女ハイジも受け入れるくらい懐の広い会社ですから、家庭教師のCMくらいはどんと来い!といった感じでしょうか。

また、ハイジは先程も述べたように、どちらかといえば今の30代、40代向けの作品です。今の30代、40代といえば、ちょうど中学生あたりの子供を持つ親の世代です。過去の作品を使って視聴者に訴える手法は、最近の広告業界ではよく使われています。特に最終的に家庭教師を雇う雇わないを決める権利のある親の世代の懐かしさ訴えかけるような、なじみの深いキャラクターを起用するのは非常に効果的です。

かつてはCM,広告といえば、芸能人、しかも今旬の芸能人を起用するのが一般的でした。今でいえば、剛力彩芽さんをCMに起用するというのが、旧来のCMづくりのやり方です。しかし、その方法では、もはや視聴者の心に訴えかけることはできないということに、広告会社も気が付いたのでしょう。最近ではそう言ったCMを目にすることもあまりなくなりました。

たとえば、依然あるお酒のCMに爆笑問題の二人が起用されていたことがあるのですが、爆笑問題の二人はどちらも下戸であることを公言しています。お酒が飲めないと公言している人たちが出ているCMのお酒なんか、普通は買いたいと思いません(爆笑問題が二人とも下戸であると知らなければ別でしょうが)。

生身の人間がCMをやっていると、人はどうしても身構えてみてしまうようです。その点、キャラクターを使用したCMは、見るものに安心感を与えます。「こいつ嫌いなのにまたテレビ出てるよ……」といった不快感を視聴者に対して与えることもありません。

ハイジが家庭教師のトライのCMに起用されるようになったのは、以上のような理由があります。親世代に訴えかけ、知名度も抜群で不快感がない。そんなハイジが家庭教師のトライのCMに起用されるようになったのは、必然なのかもしれない……というのは言い過ぎでしょうか?


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